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ミリオンライブを『ミリしら』だった人間が、琴線に触れた楽曲とか(LTPの場合)

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ミリオンライブが分からない。

本家からシンデレラガールズまで、人並み程度に楽しんでいる身ながら、何故かミリオンだけノータッチでいた。
ずっと気にはしていたが、今更…という感情を抱え、ここまでやって来た。
その中で、良いきっかけが生まれた。シアターデイズの発表だ。
ゼロからスタートされるなら、乗り込められる。今度こそ、と思えた。
だが、『ミリしら』男子じゃあいられない。こちらにも相応の準備が必要だろうと考えた。少しでもミリオンに近づくために、アプローチを取らなければ。そして、その最良の近道が音楽だった。

前置きが長くなった。以下は、題名の通り「ミリオンライブを『ミリしら』だった人間が、一ヶ月間CDを収集して得た情報の共有」だ。当然ながら個人の好みもあるため、ひとつの解釈として捉えて欲しい。ただ、自分と同じ境遇の人がミリオンを知らないのは損だ、ということは確かだ。ミリオンも、マジで面白い。

さて、今回はミリオンライブの中でも初期に発売された『THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE』から、楽曲を選出する。このシリーズ、初めのシングルを除いて、12枚のアルバムから構成される。それぞれに4、5人のアイドルたちがシアターライブを行う、という設定で、ドラマCDとソロ・ユニット楽曲が流れる。キャラクターを理解しやすいアルバムなので、初めてにはうってつけだろう。その分、若干のぎこちなさも時折見受けられるのも、愛嬌だ。

初めに言っておくが、アルバムを一枚選ぶとしたら迷わず『LTP05』を推す。おしゃれでPOPで可愛らしい。他に言葉はいらない。大好きです。

  • 『Legend Girls!!』(LTP02)

王道な楽曲で、アイマスが好きな人にはすんなり染み入ると思う。
勝手な考えだが、ミリオンの楽曲は本家に近い。この曲は特に顕著で、メンバーの一人に天海春香さんがいることもデカい理由だろうか。
イントロはやはり、リードギターのメロディが安心する。Aメロ合唱、Bメロで各パート、サビで再び合唱という構成も親切だ。それでいて、サビメロを「Let's join」で乗せる感じは少し捻くれているのに、小気味良い。Cメロの掛け合いとファンキーのベースライン、その先にあるギターソロの流れの気持ち良さも注目だ。また、ちょいちょい入る春香さんのソロパートの大御所っぷりも良い。Legendのアイドルと、これからなるであろうアイドルたちが寄り添いあって、上手く溶け込む。爽やかで突き抜けが、何処までも広い世界を見せてくれる、文句の付けどころがない良曲だ。

youtu.be
(動画01:37~)
https://youtu.be/WUV9jPSk9rk?t=1m37s



  • 『アフタースクールパーリータイム』(LTP04)

煌びやかなサウンドと、小悪魔らしいボーカルにやられる。絶対、自分のような人種とは仲良くなれないパーリーソングなのに、キュートでちょっと意地悪っぽいボーカルが引っ張ってくれるせいで、好きで満たされてしまう。Aメロのラップから可愛らしさが弾けて、クラクラしてしまう。Bメロからは妙な人懐こさを覚えてしまうのは、僕だけだろうか。サビのノリの良さは最高にハッピーな気分にさせてくれるし、冷静に聴くと非常にお洒落なメロディだと分かるのだが、もう可愛ければどうでも良くなる。散々からかわれた後に、急に真顔になって見捨てられるというか、もはやこの楽曲に堕とされ続ける幸せに浸ろう。

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  • 『POKER POKER』(LTP05)

「これはアキシブ系ですか?」案件。
イントロのスキャットコーラスとか、凄く渋谷系っぽいのですが如何でしょうか。
渋谷系メロ(押し通す)と無表情キャラの性質が巧みに融合された逸品。つまり、可愛らしく弾むようなメロディと、感情を抑えたボーカルが楽曲の肝で、この魅力には逃れられる術はない。どちらも前に出過ぎる訳でもなく、仲良く並びあっているような具合が良い。歌詞のとびきり可愛らしい世界観にも注目。

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  • 『Be My Boy』(LTP05)

しっとりとしたボーカルと電子音が気持ち良い。ゆったり漂うAメロから言葉数を増すBメロ、そして駆け抜けるサビまで余すところなく耳に響く。Cメロの疾走感とポヨポヨリズムも楽しく、軽いトリップ体験が楽しめる。また、BPMと共に昂る歌詞も素晴らしく、こんなに綺麗なお姉さんが想い募らせていたら僕はもう、という話だ。「アニソンらしからぬJ-POPぽさ」というか、親の前で流しても恥ずかしくないというか、アイマスの懐の広さを再認識する楽曲ともいえる。

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  • 『Get My Shinin'』(LTP11)

かなり変化球というか、こちらもアイマスというよりミリオンの懐の広さを認識する一曲だろうか。
乾いたサウンドに聴かせるメロディは、何処かひとりで物思いに耽りながら流したい。だが何より、時折入るコーラスとハイライトに披露されるラップパートが、この曲最大の魅力ではないだろうか。言い方は悪いが「ちょいダサ」感が、シリアスになり過ぎる手前で働き、却って可愛らしさを覚えてしまう。楽曲全体で捉えると地味かも知れないが、確実に記憶に残す威力がある。

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  • 『dear...』(LTP13)

西野カナだ。
もはや、これだけで片付けてしまいたくなるが、申し訳ない。良い曲です。
特徴としては先述した『Be My Boy』と似通っているが、しっとりボーカルと電子音の気持ち良さにたゆたうしかない。また、こちらは落ち着きを保っているため、浸る分にはうってつけの内容だろう。リズミカルなBメロから、伸びていくサビの流れが大変素晴らしい。何度も恐縮だが、某アーティストを連想させる切ない歌詞も魅力的であり、「J-POP系ラブソングって、実はアニソンと相性良いんじゃ…」と感じてしまうが、個人の意見なので石とか投げないでください。

youtu.be
(動画01:07~)
https://youtu.be/Vc8Nlerv5iE?t=1m7s




以上、6曲を選出した。
他にも、サビのコーラスのさりげなさが愛おしい元気な楽曲『Happy Darling』(LTP03)や、情緒的な展開と胸を締め付ける歌声に鳥肌が止まらない『ちいさな恋の足音』(LTP07)、とりあえずアーティスト名を二度見してしまう上質バラード『微笑んだから、気づいたんだ。』(LTP13)、青に染まる『Blue Symphony』(LTP04)等、素晴らしい楽曲が目白押しなのだが、そろそろ語彙力の限界が迎えてしまい、碌に語れないため割愛する。

こう見ると好みがはっきりしているというか、お洒落とか可愛いとかしか言っていない気もして、少々恥ずかしい。
自分の好みのジャンルとか、ボーカルを客観視するいい機会にもなったが、ちょっとこいつは分かりやす過ぎるのではないか、と呆れてしまうが以上。