その後の食卓

アニメとかアニソンとかその他 ひとり酒

2020年 このアニメのこのエピソードが良かったですよ。

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2020年もアニメは面白かった。

というわけで、アニメベストを挙げる前に各エピソードから選出しました(今年中に書き上げられないと判断した訳ではない)。

あまり前書きを垂れる暇もないので、さっさと本題にいきます。順不同です。思いついたのから書いてます。巻いてこ巻いてこ~。

 

・22/7 7話『ハッピー☆ジェット☆コースター』

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2.5次元アイドル『22/7』のアニメ作品を全体として評価すると中々に言葉が詰まってしまいますが、各アイドルにフォーカスが当てられた中盤のエピソードはどれも悪くなかったと思います。その中でも、戸田ジュンちゃん回がベストで出来が良すぎました。

戸田ジュンという底抜けに明るい最年少の娘が今に至るまでの背景と、アクシデントで倒れた他のメンバーの代わりにたった独りで仕事に奔走する現在が並行して映される対比。病弱だった彼女が出会った友人に「生かされ」たからこそ、今がどのような状況であっても笑って切り抜く。悠ちゃんによって陰から光へ導かれ、最後は自らの足で光へと歩き出す。キャラの掘り下げ回としては理想的なシナリオ、そして演出。暗い話一辺倒にならない点も、戸田ジュンのキャラクターが損なわれずにいて好印象でした。

 

・バビロン 2話『標的』

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捜査線上に現れた平松という女性を巡るエピソード。平松(曲世愛)という女性の恐ろしさを、何とも艶めかしい演出で描かれる。正崎、平松、そしてカメラと目まぐるしい視点の切り替えに頭をぐらぐら揺さぶられ、妄想か現か分からぬ光景に彼女がこちらを覗く場面で視聴者すら掌握されてしまう。ここまで毒性の強い映像もそうそうありません。結局、この実験的な演出はこの回のみというのは非常に惜しかったです。終盤はどうしてああなあった…

 

・ミュークルドリーミー 6話『はじめての中間テスト』

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元々めっちゃ面白いアニメだと思っていましたが、ピークを迎えたのがこの回でした。ことこ先輩に試験勉強を頼む際の「うちらバカなんです!」も相当に好きな台詞ですが、特にBパートの今井家の教育論の場面ですね。遊びに来た娘の客人をそっちのけに展開される弁論にあぽーんするふたりのやり取りが可愛らしい。ちゃんと視聴者の子どもたちが退屈にならないよう気配りしているのが窺えます(当然っちゃ当然か)。子ども向け作品の中で制作側の遊び心が程よくブレンドされたものは大抵好きです。

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 9話『パジャマパーティーで盛り上がってしまった…』

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素晴らしいメイドさんキャラが出るアニメのエピソードは素晴らしいに決まってるでしょうが!

悪役令嬢として転生してしまった主人公が男女問わずモテまくる作品…破滅フラグを回避せんと自主的に行動する序盤は本当に楽しかったものの、成長後はただモテているだけで失速感が否めませんでしたが、ここでやってくれました。立場上、アンはカタリナが転生してようがしてまいが立場が変わることはありません。最も近しい人物であり続ける彼女をいち登場人物として舞台に押し上げてしまったのは、転生後のカタリナ様の功績に他ならない訳ですが、与えられた影響を実感しながら静かに受け取り、変わらず振る舞う姿にメイドファンは泣かされました。

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 6話『笑顔のカタチ(⸝⸝>▿<⸝⸝)』

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ソロ活動が主体だからこそ各メンバーのエピソードが強く描写された虹学のアニメからベストを挙げるとしたら、天王寺璃奈ちゃん回でしょう。ある程度のことは努力で補えることが出来る彼女が唯一出来ない、表情を作ること。「たったそれだけ」と思われる問題が彼女にとっては大きすぎるからこそ、立ち止まってしまう。そこにしっかり手を差し出すメンバー。愛さんの、相手が見えなくてもちゃんと視線を合わすために腰を落とす場面凄く好きです。そして中須かすみの「ダメなところも武器に変えるのが、一人前のアイドルだよ」という名台詞(ちゃんとここでもかすみんは腰を落としている!)。個人の問題ながら、ちゃんとメンバーが受け止めて後押しをする(だけな)点がこの作品らしい優しさに満ち溢れていました。ライブ場面は言うまでもなく涙ちょちょぎれ。

 

以上、2020年のベストアニメエピソードでした。文章量の少なさに震える。

次回はベストアニメの紹介です。続けられたら。続きません。